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金(ゴールド)とプラチナ、希少価値が高いのはどっち?資産価値が高いのはどっち?  

2024/03/11

貴金属と聞いてすぐに思いつくのは「金」と「プラチナ」
指輪やネックレスに使われる素材はいくつかありますが、中でも人気を集める素材が金とプラチナです。
豪華で華やかなイメージの「金」、控えめでありながら上品な輝きを放つ「プラチナ」
どちらも違った魅力があり投資対象とされています。
「金とプラチナ、どちらのほうが希少でどちらのほうが価値が高いのだろう?」
「今後、持っていて資産価値が上がるのはどっち?」
 
どちらも高価で貴重な金属であることは確かですが、それぞれ違いもあり、近年では価格に2倍近くの差がついています。
金もプラチナも高級な素材のイメージがありますが、どちらの希少性の方が高いのか、資産価値があるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
 
そこで、金とプラチナの特徴や希少性、資産価値などを解説します。
 

■金もプラチナも希少な金属、それぞれの特徴

金の特徴

Ⅰ.化学的安定性

金は化学的に非常に安定しており、錆びたり変色したりすることがありません。さまざまな環境条件に耐えることができます。

Ⅱ.高い導電率

金は熱や電気を非常に効率的に伝導します。そのため、電気配線や電子部品などの用途に広く使用されています。

Ⅲ.軟らかさ

金は比較的柔らかい金属であり、加工しやすく、形を変えやすい特性があります。この柔軟性は、装飾品や宝飾品の製造に適しています。

Ⅳ.艶と色合い

金は美しい黄色の艶と色合いを持ち、その美しさから古くから貴重な素材として珍重されてきました。

Ⅴ.反応性

金は他の金属との化学反応が比較的少なく、酸や塩基とほとんど反応しません。これは、金製品の耐久性や長寿命につながります。
 
これらの特徴により、金は多くの産業や用途で重要な役割を果たしています。
 

プラチナの特徴

Ⅰ.耐食性

プラチナは化学的に非常に安定しており、酸や塩基などほとんどの化学物質に対して耐性があります。このため、耐食性の高い素材として広く利用されています。

Ⅱ.硬度と強度

プラチナは非常に硬く、強度も高いため、耐久性があります。この特性は、宝石の台座や装飾品の枠など、要求される強度が高い用途に適しています。

Ⅲ.白色の輝き

プラチナは銀白色の金属であり、美しい輝きを持ちます。その色合いは、宝飾品やアクセサリーなどの製品において、ダイヤモンドなどの宝石を引き立てるのに適しています。

Ⅳ.触感の冷たさ

プラチナは金属の中でも熱伝導率が低いため、触れると冷たく感じられます。これは、宝石を装飾する際に快適さを提供する一因となります。
Ⅴ.アレルギー反応の少なさ
プラチナは非常に純粋であり、他の金属との混合物が少ないため、肌へのアレルギー反応が起きにくいとされています。
 
これらの特徴により、プラチナは宝飾品、工業用途、医療機器など様々な分野で広く利用されています。
 

■金とプラチナ、価値が高いのはどっち?

資産価値が高いのは「金」

劣化しにくく高価な金属として扱われている金は、「有事の金」とも呼ばれています。金が貴重という認識は古くから世界共通で、貨幣として使われてきたり金本位制が導入された時代があったりもしました。世界情勢が不安定になるなど経済不安が起きたときにも価格が暴落するリスクがないことも金の特徴です。
 
2024年現在、資産価値(=1g当たりの価格)が高いのは「金」です。
金とプラチナの1gあたりの価格(税込)を比較すると、2024年3月11日時点では、以下のような価格になっています。
純金(24金k24)の小売価格 純プラチナ(Pt1000)の小売価格
11,380円(税込) 4,858円(税込)
※出典:田中貴金属工業株式会社 | 最新の貴金属価格
 
現在、金とプラチナには大きな価格差があり、約2倍以上差がついています。
上記の様に価格面から資産価値を測ると、金のほうがプラチナより優位となっています。
 

希少性が高いのは「プラチナ」

プラチナは地球上で非常に希少な元素の一つであり、その存在量は非常に限られています。地殻中には銀行ゴールドの約30倍の量が存在すると推定されていますが、その採掘量は非常に限られています。
プラチナはごく一部の鉱床にしか存在せず、その採掘が困難であることが多いです。また、採掘には高度な技術や設備が必要であり、環境への影響も考慮されるため、採掘がさらに困難になっています。
プラチナの主要な生産国は南アフリカやロシアなど限られた地域に集中しており、その生産は非常に集中しています。これにより、地政学的なリスクや生産量の変動がプラチナ市場に影響を与えることがあります。
また、プラチナは産業用途に広く使用されており、自動車業界や化学工業、医療機器など多くの分野で需要があります。そのため、産業的な需要が持続的に高まっています。
これらの要因により、プラチナは地球上で希少であり、その希少性が高いため、資産としての価値が認められています。
 

■金とプラチナの価格の逆転現象が起きた原因

もともとはプラチナの相場の方が金を上回っていたことが分かります。しかし2011年の後半頃にはプラチナよりも金の相場の方が高くなり、逆転しました。一時は再び逆転したものの、2015年以降はプラチナの相場が下がり続けているのに対し、金の相場は上昇し続けています。
 
このような逆転現象が起こるのは、プラチナの需要が不安定であることや金が世界的に注目を集めていることが理由です。また、金需要の大部分は宝飾品や投資なのに対し、プラチナ需要の多くは工業用(自動車用)需要となっています。
そのためプラチナは、自動車産業や景気の悪化の影響を受けて価格が下がりやすく、実際に自動車の売り上げが下がったタイミングで、価格が下がりました。
 

工業需要の低迷

日本においてはジュエリーとしてもかなり人気の高いプラチナですが、需要全体で見ると、工業用の需要が圧倒的に大きくなっています。なかでも、自動車産業での利用が多い特徴があります。そのため自動車の売り上げが悪化すると、その影響をダイレクトに受けてしまい、連動してプラチナの価格も下がりやすいのです。
 
プラチナの方が希少性は高いため、金よりも高値で取引されていた時代もありました。しかし景気が低迷すると工業用のプラチナは需要が減り、価格も下がってしまいます。
 
プラチナの需要が減少してきたのは、2008年のリーマンショックの頃からです。追い打ちをかけるように新型コロナウイルスが流行し、プラチナの需要はますます減っていきました。
 
さらにプラチナはディーゼル車の排ガス媒体に使用されており、近年進められてきた脱ディーゼルの動きもプラチナの需要低迷に関係しています。
 

宝飾品・投資として人気が高い「金」

金の需要の大部分を占めているのは宝飾品や投資としての需要です。
そのため、プラチナのように産業需要から受ける影響は大きくありません。
むしろ、金はインフレや有事の際にも価値が下がりにくく、資産を守ろうとする投資家たちの需要が増える傾向があります。
 
また、金は世界情勢によって価値が左右されることがありません。2024年3月現在、ロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ地区の紛争など、世界規模での経済不安が広がっています。
金は世界情勢に左右されることなく安定した資産として注目されているため需要が増え、金価格が高騰することによりプラチナとの相場の差が生まれています。
 

■将来的に資産価値が上がるのは金とプラチナのどちらなのか?

将来的に資産価値が上がるかどうかは、さまざまな要因によって異なります。ただし、金とプラチナのどちらが資産価値が上がるかを予測するには、以下の点を考慮する必要があります。
 

Ⅰ.経済状況

金やプラチナの価格は一般に経済の状況に影響を受けます。不安定な経済状況やインフレーションの上昇など、投資家がリスクを避けて安全な避難先を求める場合には、金の需要が高まる可能性があります。逆に、経済が安定し成長する場合には、プラチナの需要が高まるかもしれません。

Ⅱ.産業用途

プラチナは自動車業界や工業用途で広く使用されており、特に自動車の排気ガス浄化装置に必要不可欠な素材です。将来的に環境規制が強化されると、プラチナの需要が増加する可能性があります。

Ⅲ.投資需要

金やプラチナは投資需要に大きく左右されます。金は通貨や貴金属としての需要が高く、投資家が経済の不安定要因から保護するために資産として保有することが多いです。一方で、プラチナは工業用途に重点を置いた需要があります。

Ⅳ.地政学的リスク

金やプラチナの価格は地政学的なリスクにも影響を受けることがあります。地域の政治的不安定や紛争が起きると、これらの金属の供給に影響を与える可能性があります。
 
最終的に、金やプラチナの価格は市場の需要と供給のバランスによって決まります。将来的に資産価値が上がるかどうかを予測するためには、これらの要因を綿密に分析し、投資のリスクとリターンを考慮することが重要です。
 

■まとめ

長期的に価値が安定しているのは金、価値が変動しやすいのはプラチナであります。
現在では、プラチナよりも金のほうが価値が高いと考えられています。
金とプラチナの価格が逆転したのは、需要(用途)の違いが主な原因であり自動車産業や景気の影響を受けて、価格が下がってしまいました。
金は世界的に経済先行きが不透明な状況下にあるため、特に投資・宝飾品としての需要が大きくなり、価格が高騰しています。
とはいえ、どちらも価格は常に変動していますので、売買の際にはきちんと相場を確認しておくようにしましょう。
 
船橋市・習志野市・北習志野エリアでの高価買取店「おたからや きたなら店」では、金ならびにプラチナ製品の買取強化中です。
特に金価格が上昇しているいまは、金製品については高い価格で取引させていただいております。
まだ金相場があがるのでは?と待ち続けていると、突然状況の変化により下落することもあり注意が必要となります。長期的な水準でみれば非常に高い価格帯となっていますので、ご売却をご検討されている方は是非当店をご利用くださいませ。

 

店舗情報

店舗名
おたからや きたなら店
所在地
〒274-0077
千葉県船橋市薬円台4丁目14-8 ソフィー田園103
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新京成線「習志野」駅より徒歩2分
東葉高速鉄道・新京成線「北習志野」駅より徒歩9分
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店舗前 1台分スペースあり
営業時間
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定休日
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